もっとわかりやすい雨の強さの表現

先週末に日本を通過していった台風12号は日本に多大な被害をもたらしました。
被害にあわれた地域の1日も早い復興を願っています。

30mmってそんなに強いの?

で、ここから本題です。ニュースで雨の強さを伝えるときに「1時間に30mmの強い雨が〜」というように降水量で表現します。でも「1時間に30mm」と言われてもそんなに強い気がしません。30mmって3cmですよ?ほんの指先くらいの高さの水が1時間で降っても何の問題もないような気がします。
しかし実際にはかなり強い雨らしいのです。気象庁にこんなデータがあります。
気象庁 | 雨と風の表
これを見てみると30mmの雨の行には「傘を差していても濡れる」「側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる」と書いてあり、これを読むとかなり強い雨であることがわかります。ただ、現状の「1時間に30mm」という表現では深刻さが伝わりにくいのではないかと思います。そこで雨の強さをもっとストレートに伝えられる表現はないものか考えてみました。

降水量から予想される被害に応じた警戒レベル

地震の震度のように降水量から予想される被害に応じた警戒レベルを新たに作成して雨の強さを表現する案。例えば…

Level1:注意が必要。
Level2:側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる。
Level3:山崩れ・崖崩れが起きやすくなり危険地帯では避難の準備が必要。
       都市では下水管から雨水があふれる。
Level4:都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある。
       マンホールから水が噴出する。
       土石流が起こりやすい。
       多くの災害が発生する。
Level5:雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。

内容は上記のサイトの災害被害状況の項目を書いただけですが、もう少し具体的な事柄を書けば雨の強さが伝わりやすくのではと思います。

降水量(体積)

降水量を高さではなく体積で表現してみたらどうでしょう。例えば1平方メートルあたりに降る水の量を考えると

高さ―体積
1mm ―1L
10mm―10L
30mm―30L

となります。1時間で牛乳パック30本分の水が降ってくると考えるとかなり強い雨が降るということがわかるのではないでしょうか。

単位時間・単位面積当たりに降る雨粒の数

雨が強くなれば降ってくる雨粒の数も増える*1ので、雨粒の数で表現してはどうでしょう。例えば単位時間を1秒間、単位面積を10平方センチメートルとしてみます。

小雨  ―20粒
通常の雨―30〜40粒
大雨  ―50〜80粒
土砂降り―100粒〜

数値は全くのデタラメですが、タイル1枚程度の狭い空間にこれだけの雨粒が落ちてくるということを考えると雨の強さを把握し安くなるのではないでしょうか。

以上、個人的にわかりやすくなりそうな表現を3つほど考えてみました。

*1:私のイメージ。根拠はありません。